東京近郊の平均通勤時間は片道45分、みなさんは何をしていますか?私は小説を読み、通勤時間中に小旅行に行くことで通勤時間を楽しんでいます♪
本来「日常」である通勤時間中に読書を通した小旅行をすることで、憂鬱だった通勤時間が実りのある時間に変わりました。
私のお気に入りは「旅行」と「食」を組み合わせた本。サクサク読めて、読んだ後にほっこり、または活力がわくような本をご紹介します!
ときどき旅に出るカフェ
あらすじ
37歳、独身一人暮らしの奈良えいこは家の近くにカフェルーズというカフェを見つける。そこの店主は栄子のかつての同僚、円だった。円はときどき旅に出て、世界中の旅先で出会った美味しい料理を再現し、カフェで提供している。
円の料理は海外に行ったことのない栄子にとってどれも目新しく、かつ興味深いものばかり。栄子はすっかりカフェルーズの常連客となる。
1章ごとにストーリーの鍵となる世界中の珍しい料理が登場し、それに関連したミステリーが展開される。かわいらしい題名と表紙から、終始カフェのほっこりした話と思いきや、ミステリー要素もある短編食べ物ミステリー。1章10分程で読み終えられるため、電車の中でも読みやすい。
旅するカフェがあったら私も常連になりたい!
美しいものを見に行くツアーひとり参加
あらすじ
作者が40歳になったころ、「美しいものをみておきたい」と急き立てられるように感じ、10年かけて憧れていた場所に出かけてみることにします。
とはいえ語学が得意でないとひとりで海外旅行に行くのはハードルが高いし、毎回ついてきてもらえる人を探すのは大変。最後には添乗員が同行するツアーに後押しされ、他人からの目を気にしつつひとり参加を参加を決定します。
始めはオーロラが見たい!ということでフィンランドのツアーから始まり、ドイツのクリスマスマーケット、リオのカーニバル、台湾の平渓天燈祭等世界各国をツアーで巡っていくお話。
各章の冒頭でツアー名、期間、値段、行程表があるのも特徴。ひとり参加ならではの考察や作者のくすっと笑えたり、ほっこりするようなエピソードがあり、読了後は思い出のアルバム見ているようなぽかぽかした気持ちになります。
ツアー参加ならではのエピソードが面白い!
人生に疲れたら巡礼の旅へ
あらすじ
仕事でもプライベートでも上手くいかない自分に嫌気がさしていた作者が、正解のない答えを探して、カトリック3大巡礼路の一つであるカミーノ・デ・サンティアゴを歩くことに決めます。
国籍、年齢、育ちが異なる世界中からの巡礼者と歩き、寝泊まりし、食べて飲みながらゴールを目指す中で様々な人生観に触れていきます。
作者は彼らとの対話を通して、自分の凝り固まった常識が次々と和らいでいき、少しずつ前を向いて生きていく決意をします。
私はこの本をきっかけにスペイン巡礼で120㎞歩いてきました(^^)
おいしい旅~初めて編~
あらすじ
女性作家アミノ会による7編で構成される短編集。
仕事に行き詰ったから飛び出すように出てきた旅、駅ビルの抽選会で当たった旅行券から始まる旅、出張先での休日に出かける旅、嘘をついてまで行く旅・・・旅にでかける理由はひとそれぞれ。
旅先で起こる出来事、出会う人や食べ物に関連するエピソードが丁寧に描かれ自分も思わず旅に出かけたくなる本。
国内旅と海外旅がバランスよく書かれているため、どちらの旅も楽しめるいいとこどりの構成です。
旅×現地のグルメは最高の組み合わせ!
ほんとはかわいくないフィンランド
あらすじ
フィンランド人と結婚した作者がフィンランドに移住し、結婚、出産、子育てなどをしていくストーリーで、実際に住んでみたからこそ分かる、「リアルなフィンランド」が実体験とともに語られる。
フィンランドといえば、幸福度第一位やかわいい北欧家具、男女平等などと日本では取り上げられることの多い国。
作者が「フィンランドはそんなにかわいくない!変だ!」と言いつつも、文章の節々から作者のフィンランド愛が感じられ心温まる本。
異文化の中で暮らす方のリアルな声を聞くのが楽しい!
まとめ
通勤時間のうち、わたしは特に帰り道で旅行本を読みます。
ストーリーにどっぶりと浸かることで、仕事から思いっきり離れられて自分の時間を存分に楽しむことが出来るからです。
仕事モードだったの脳を普段の自分に切り替えていくために、ぜひ通勤時間を利用して「小旅行」してみてください!
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!
少しでも参考になれば幸いです。
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